初夏(2)-2012
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新緑の輪川と竹原川・・・街で所用を済ませた帰りに立ち寄った(11日)。
昨年と同じだ。・・・眩しい新緑と吊り橋、河鹿まで昨年と同じように鳴いている。
渓に新緑と河鹿の鳴き声・・・何とも言いようもないほど、よく溶け込んでいる。いつまでも残って欲しい情景である。
昨年、渓へ降り立ったところの地形が少し変わっていて降りることが出来ず、探していると人の踏み固めた跡が続いている場所を見つけた。・・・釣り人でも行き来しているのだろうか。それとも私と同じように渓の景色に惹かれて、降り立つ人でもいるのだろうか。
春から初夏にかけて、風景は芽吹きから若葉へと弾けるほどに、大きく拡がっていくように移り変わって行く。山里の一番美しい季節、初夏は今が旬だ。
渓(たに)すじに足跡のあり夏はじめ
渓すじの木々を揺らして風光る
まなうらに幼き頃や谷若葉
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どうしても撮りたかった桜・・・陽が昇り、風の出る前、もうこの朝(28日)が最後のチャンスだろうと行ってみた。
今年の桜は開花から満開、落花まであっと言う間だ。・・・かなり散っている。遠目に見ても、花の色がくすんでいる。
昨年は少し早かった。来年こそは最も美しいあんたを撮りたいと思う。
花は勢いのあるうちが美しい。生き物は皆同じだ。勢いのあるものは眩しく美しい。
桜の咲く山裾で田植えが始まった。花桃、ミツバツツジ、モクレンも咲いている。・・・初夏が近い。
姥(うば)桜 水面(みなも)に映えて 散りゆけり
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穀雨の頃・・・暦に合わせるかのように、田んぼの荒掻きが始まった。ツバメが泥を求めて精力的に飛び交っている。巣作りも佳境に入ったようだ。
ここのところ、雨が降らないにしても、どんよりとした空模様が多い。遅れていた桜もやっと開花した。
梅、桜、木蓮、花桃、レンギョウ、ユキヤナギ、ボケ・・・一気に揃って咲き出した。
四季とそれに合わせて生きる花や鳥達・・・毎年同じような光景なのに、新しい発見あったり、癒されたり、感動したりする。
人が大金をつぎ込んで色々仕組んでも、感動するようなものや、癒されるようなものは滅多にない。
為すがままの自然の営み・・・波長が合っている。
梅の香や 野辺の小径を 遠回り
童(わらんべ)の 銀輪光り 風光る
寄り添うて 杖の夫婦や 木の芽道
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先の日曜日(8日)、早朝より、雲一つ無い青空が拡がった。・・・「今日は、北アルプスが綺麗だろうな。ちょっと見に行こう」と思い、朝7時半頃、位山(モンデウススキー場)を目指して我が家を出た。
スキー場の営業は3月中旬に終わっており、歩いて登るより他に方法はない。まだしっかり雪の残っているゲレンデを、何度も休みながら登ること1時間半余り・・・10時過ぎにリフトの終点(標高:約1,200m)へ着いた。山頂はまだ300m余り上であるが、かなり疲れた。ここから見ることにした。
見渡す限り、雲一つ無い青空の下、真っ白い立山連峰、穂高連峰、乗鞍連峰、そして御嶽山が一望できる。
設置してある案内図と山を照らし合わせてみる。剣岳、大汝山、黒部五郎岳、笠ヶ岳、錫杖岳、槍ヶ岳、北穂高岳、大キレット、奧穂高岳・・・鳶が気流に身を任せている。雲雀(ひばり)がホバリングしながら囀(さえず)っている。眼下の集落から煙が昇っている。頬を撫でる風が気持ち良い。・・・しばし命の洗濯をした。
山登りの方、お二人と出会った。
お一人は下呂市内の方・・・カメラを持ってこなかったことを残念がってみえた。
もうお一人は東京から、「日本二百名山の一つだから登りに来た」とのこと。
お互いに、ただ通りすがりの人である。下界では絶対に挨拶や会話など交わさないだろう。山は人をずいぶん素直に、開けっぴろげに、人懐っこくしてくれる。
鳶浮かび 遠峰白く 風光る
碧天に 峰くっきりと 残り雪
天恵や 白峰眺む 春日和
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